……今更、それ、聞く?[覚悟を問われ、返すのは、揺らぎない声]それがなかったら、ここに立ってない。とっくに逃げ出してる。[言いながら、一つ息を吐く。刃は潜ませているが、容易く突き立てられるとは思えない。ならどうするか、と考えるその横で、添うて来た黒猫が威嚇の唸りを上げて低く身構えた。*]