─ 回廊 ─[図書室を出て、足を向けたのは回廊とそれが取り巻く中庭。新たに積もった真白の眩しさに目を細めつつ、空を見上げる]……次に降る前に、冬支度を終えないとなぁ……。[雪で道が閉ざされれば、ここは陸の孤島と化す。その間の不自由がないように、と。その辺りに意識を向けるのも、いつの間にか自然と身についた事だった]