人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


読書家 ミリィ

― 談話室 ―

[中庭にいた2人は既に移動した後だったか]

……なーんか、好きになれなかったんだよな。
昔っから。

[そう時間も経たずに戻ってきた娘の手には本が数冊。
絵本、伝奇本、聖書の解説めいたもの等様々なれど、いずれの表紙にも『人狼』の文字が踊っている]

ま、親父に散々脅された所為だと思うんだけど。
狼にさらわれるぞーとかなんとか。

[だからあまりこの類の話は読んで来なかったのだ、と、零す言葉を聞く者はいたか。
そうしてしばらくの間は、本を広げてその文字を追う] 

(9) 2014/01/14(Tue) 00:36:50

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