─ 一階 ─[一階まで降りると、僕は直ぐにオリガの姿を探した。彼女が離れてから幾許か時が流れている。階段の近くに居るはずもなく、どこへ行っただろうと辺りを見回す羽目になった]……そういや、こっち行ったことないな。[大広間がある方とは反対側の通路。一度も踏み込んだことのない方向を片目で見た。オリガを探すついで、屋敷を見て回るのも悪くないだろう。何か、発見することが出来るかもしれないのだし。そう考えて僕は未踏の地へと足を踏み入れる]