[大輪の華が咲さいた反対側。煌めきは腕を振り抜いたライヒアルトの心臓へと吸い込まれる。先に腹部にナイフを受けていたのもあってか、ライヒアルトに避ける余裕は無かったように見えた。ゼルギウスとは対照的に散らす赤は少ない。けれど、煌めきは確実にライヒアルトの生を奪っていた。ライヒアルトの身体が後方へと倒れて行く]…っは。ぁ……。[固唾を飲んでいた居たオレは、ブリジットの悲痛な叫びでようやく我に返ったのだった]