─ 第二階層・集会室→通路 ─
[捕まえきられなければ走り抜け、通路をがむしゃらに走る。
足ががしゃがしゃ嫌な音を立てても構いはしなかった。
なんでとか、どうしてとか、そういったもので頭を占められていたが、放送>>#0は勝手に耳に入ってきた。
変わってない放送、3人の名前。
そこにスティーヴの名前が無かったから、ちょっと顔が歪んだ。]
ふがっ!
[半端に直された片足が、途中で縺れて転んで顔から床からぶつけた。]
……………。
[痛い。顔を打ったのでくらくらして、星が飛んだ。
それでも何でか、泣きはしなかった。
廊下にべっしょり倒れたまま、顔だけ上げる。
鼻から打ったので鼻の頭が真っ赤になっていたが、自分じゃ見えない。]