─ 何処かの川辺→森の中 ─
いってらっしゃい、ね。
[>>6すみれ色がお返事するみたいに鳴いたのに、もう一度ぱたぱた手を振ってお見送り。
フォルカーの呟きが届いたなら、ぱたりと振った手を止めて首を傾げて見上げてヴィオレットちゃん、私のお姉ちゃんたちと、おんなじ?とか聞いたりしただろう。
最もまだ過保護という単語の意味を知らないからそれ以上言葉は続かないし、森に入って見えた仔犬への呼びかけで会話は途切れるけれど]
うん。
でも、ちっちゃくなってる。
[フォルカーから問われる声に頷きくも、本来の大きさではないと言外に返しつつ。
反省房に飛ばされてきた時の、弱り小さくなっていた姿が脳裏に過る。
何があったんだろうと案じ、大丈夫?と泣きそうな顔になったのだが──]