─ 集会場・外 ─[駆けだした先は屋敷の裏手。少し走れば、荒れる波の寄せる浜辺へと辿りつく。容赦なく寄せ、弾ける波に足を止めたブリジットを後ろから抱え込むように抑えつけ] ……手荒な事は、不本意なんだがな。 見極めさせて、もらう![常の調子も崩れた口調で言いながら、手にしたナイフで喉を裂く。間際、何か言葉は発せられたか、否か。見開かれた瞳が何を映しているかなど、知る術もない。裂かれた傷からは血が吹き出し、荒れる海面に落ちる。砂色の波の上に刹那、緋い色が広がり、消えた]