人狼物語 ─幻夢─

103 氷面鏡に映る彩


仕立て屋 ユリアン

[考えているうちに小鍋が沸騰し始めた。

ユリアンがビルケ用の木の容器を取り出すと、敷物の上の犬はもう待ちきれない様子だ。
魚の骨を取るのには時間がかかるので、煮えてくたりとなった野菜の上に、煮汁だけを掬いかけた。
一旦座らせて、]

 伏せ。
 ……よし!

[号令をかけると、ビルケは忠実に反応する。
若いころのような俊敏さはまるでないけれども。

老犬の食事の様子をしばらく眺めていたが、ふと視線を伸ばすと、
窓の外にエーファ>>2:122らしき人影が見えた。
庭園>>0:4のほうへ歩いて行くようだ。

ビルケにここで待つよう指示し、ユリアンは勝手口へ向かう。]*

(10) 2017/01/18(Wed) 03:21:13

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