― 宿一階 ―[オトフリートの声が聞こえて>>8、動こうとしたがものの見事に体は揺れた。友人かイレーネあたりから無理をするなと言われただろうが、布くらいは運ぼうと足をリネン室があるだろう方へ向ける。途中で先に動いていた宿の主人からシーツを受け取ると、それをオトフリートへと渡し。その後うわ言を繰り返すフォルカーに近付くと、頭を撫でた。表情には複雑な物を交えたままだったが。]