[夜色の瞳が冴え冴えと光っていた。白の筋はそこになく、吸い込まれるような夜空の色だけがあった]…… schwartz.[くろ、と呟いて肩を落とした。今までよりずっと強い頭痛と眩暈がして、両手を前に突いて体を支えた]やっぱり、リーゼさんもだったんだね。[痛みの酷い瞳を閉じて、項垂れたままそう続けた]