どちらに行かれるんですか? ……アーヴァインおじさまのところ?
それでしたら、わたしが行きます。
神父さまは休んでらして。ね。お願いです。
[一冊の本だと聞けば、神父の顔を見上げて、微笑んでみせる]
それに、ソフィーおにいさまに、って頼まれた贈り物があるんです。
昨日お見えになっていた……様から。
[村の住人の名を口にする。独身の男性の名。
プレゼントの中身を、ウェンディは知らないけれど、そこには女性物の、華奢な銀のネックレスが入っている]
冬で行く暇がないからっておっしゃってましたし。
神父さま、ねぇ、行かせて下さいな。
[もちろん一緒に行くなら、それはそれで喜ぶのは間違いないのだが。
首を傾げて、神父におねだりをするのだった**]