―中央ビル内―うちはなんでも、お任せしますわ。[飲み物の種を訊かれればゆると首を傾げた後、そう答えた。娘は他同様に中へ入り、少し後に虎が続く。届く男声に娘は瞬き、虎は耳を峙てる]あら。今の声が、『総統』はんどすか。[口調は常と違わず呑気そうなもの。けれど何か考えるように、他の所在には目を向けず]