真夜中に、焼きたてのパンが並ぶ無人のパン屋。 あとは、――そうだなぁ ひっそりと寝静まる本の並ぶ書架の間で、 寝てる本を起こさないようにそっとページをめくって 月明かりだけで本を読む。とか。[掃除用具入れの中で思うは、他愛無い湖畔での会話] そういうの、あったらいいなぁ[好きなものとか、欲しいものとか。 沈黙の後に脈絡なくそんな話をしたのは、 さほど遠くないはずなのに]