人狼物語 ─幻夢─

89 赤き果実る崖の上で


書生 ハーヴェイ

─ 廊下→客間 ─

[あれこれと思考を巡らせてはいたものの、状況を覆すほどの決定打は打ち出せず。
結局、決めた事を一つ実行する、という方向で決着をつけた。

ともあれ、一度戻る先は、自身に宛がわれている客間。
食事などは、声をかけられれば、最低限は口にして]

[赤毛の仕立て屋の部屋を訪れたのは、陽から月へと天に座すものが代わってから。
特に親しい訳ではない青年の訪れは、さすがに訝られたか──それでも]

ここの窓の下に、妙な影が見えたんで。
……何かあったかな、と思いまして。

[いつもと変わらぬ、いや、いつもよりは真面目な様子でこんな言葉を投げかけて。
扉が僅かでも開いたなら──後は、こちらの思惑通り。
流れるように室内に滑り込み、声を上げられる前に後ろから捕らえて口元を押さえつけつつ、扉を閉めた]

(11) 2013/12/12(Thu) 00:26:13

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