― 庭園 ―
[動かなくなったのを確認して、剣を引き抜く。
まだ暖かい赤が体を塗らす]
……ああ……
[終わったのだ、と思った。そうして、自身が人を殺めたのだ、ということも]
……申し訳ありません、ハーヴェイさん。
[たった今まで殺しあっていた相手にそう言って、彼の目を閉じる。
彼が人狼だという確信はあった、けれど、実際、証拠はないから。
こんな状況で無く出会えていたら、そう考えて首を振る]
……戻りましょうか…
[そう言って自身の剣を仕舞って、少し考えてから、ハーヴェイの亡骸を抱え上げる。
彼の持っていた刃も彼の胸元に乗せて
そうして、舘へと戻っていく**]