―― ……ニキータ……?[レイスが気に取り込まれるときに、よくわからない力がニキータからも感じられて驚いた。 瞳をまん丸に見開いてニキータを凝視していたら、なんだか高い笛のような、咆吼のような、そんな独特の音が聞こえ] な、なに……?[怯えたように、ニキータから距離をとりながら周囲をみやる。 レイスは木に取り込まれたようでその姿は見えず。 周囲を眩う金の光は直に消えて。 傍にいるオリガに怯えたように引っ付いた]