[――ねぇ、ボクには花なんて要らないから、せめて、その肩の傷が癒えるまで、“キリル”としてでも良いから、覚えていてよ。目の前の『鬼』に伝えられない想いと共に、真っ赤な中で事切れるその間際。自分の目から透明な液体が一筋流れた事を、ボクは知らない。本当に、短い“人生”だった**]