[そこには自分以外の全員が揃っていて、中央には薬師の亡骸があった。死体へ向ける視線に、一瞬だけ悲哀が混ざったが、瞼を下ろせばそれも消える。溜息のような息をついてから。シーツを取ってくると仕草して、その場から背を向けた。影の中にゆらと立っている間、よくみると翡翠の瞳の中央が、細く縦長だったが。それに自分含めて誰かが気づくには、暫く時間がかかりそうだった**]