ふぇぇぇぇん
[そのまま不安で涙が止まらない。
さっきのおじさんとか思い出すとうまくはわからないけど、なにか怖いところにつれてかれて…、
そんなものがさらに涙を溢れされていき、ついに泣き出してしまう。
犬が近づいてきてるのに気づいたのは頬をなめられてから。
大型の犬がいきなり目の前に現れてびくりと硬直して、怯えた様子で犬のほうを見る。
擦り寄る感触と一緒に好意的な感情を受け取り、すぐにぎゅっと犬を抱きしめて]
わんちゃんありがとうっ!
[すぐに元気を取り戻して笑顔が戻ってくる。それでもぎゅっとしがみついたまましばらく離れなかった。
向こうから流れてくる感情とかは、まるで人間を相手にしてるかのように錯覚しそうな感覚で]
わんちゃんはどこからきたの?
[ドッグタグが下がっているのが見える。向こうから自己紹介をする気持ちがあれば、
密着してることもありパトラッシュという名前を感じとるだろうか。
それからしばらく犬に話しかけている様子も、子供がすることと周りに不思議におもわれることはなかった。
ただ…、パトラッシュからはまるで意思が伝わってるかのように話している姿は印象に残ったかもしれない]