― 自室 ―ベルナルトは自分から入る、と言っていたから。都合が良かった。[告げる言葉に、嘘偽りはない。彼女が"知っている"のだとわかれば、口は簡単に開かれた]好き、だというようだったから。キリルも、一緒に入れてあげたんだけれどね。[涙をにじませるドミニカに、少し困ったように笑って。そっと、手を伸ばした。避けようとされれば、あきらめるけれど。目元に触れようと]