[さらり、となされた宣言に、フーゴーがきゅーん、と鳴いたりしたが。
それで止まるほど、優しくはないわけで。
『魔本』が開かれ、黒に近い紫の光が飛び散る。
その光に包まれた、と思った直後。
二人は、七色に煌めく流砂のようなものの只中に放り出されていた。
上からはさらさらさらさらさらさら、際限なく七色に煌めく砂のようなものが落ちてくる。
その、七色の砂の滝の向こうに、扉のようなものがぼんやりと見えた]
その砂は、マナの純結晶体。
上から落ちてくる流れは、一定の強さの魔力を打ち込むと止まるようになっている。
そこから出るには流れを止めて、その向こうのゲートをくぐるしかない。
……そこから出てきたら、試験終了。
学期末の最低単位取得となるから、気合入れて出て来い。
[思いっきり、さらりと、いいやがりました]