― 宿一階 ―[フォルカーが口にする言葉に返す言葉が無い。そういう状況なのだから仕方ない、などという慰めを口にできなかった。何度かあやすように撫で続けたが。結局少年の慰めは、金色の少女にまかせて身を引いた。ある程度場が落ち着いたら、また肩を借りて部屋へと戻る。今度は話があると言っていた、オトフリートの物を借りたかもしれない。どちらにせよ、部屋に戻ると横になった。体調不良もあって、いつもよりずいぶんと疲れていた**]