─ ギュンターの屋敷・エントランス ─とりあえず。お茶、淹れるか。[思案の後、行き着いたのはそこだった。それに従い行動するか、と思った所に響く、声。>>10]あの声は……と。[三年も住んでいれば、屋敷の勝手も知れたもの。玄関に背を向けていた姿勢から、くるりと回れ右をして、重たい扉を開け]や、どーも、いつもご苦労様。[直立不動の修道士に向け。かける言葉は軽いもの]