― 広場 ―
ん、リィ、楽しみにしてるから、ゆっくり考えてすてきなお話を作ってね。
[にっこりと笑って、今度は、と言っていたから急がせるつもりはない、と子供心に思って
クレイグの話に笑いが零れたなら、少しだけ真剣に]
だって、そういう時じゃないと、リィが本屋さんに行く用なんてないんだもん。
[ぽつり、と落として
もうちょっと大きくなったら、普通にお客さんとして遊びにいけるのに、とか思っているのは内緒だけど
だけど、冗談めかした声にはすぐに笑って]
忙しくなったら、クレイグお兄ちゃん困る、かな?
「ゆっくりできないー」って。
[もっとも、ゆっくり出来なくなるほどこの村で忙しくなるか、と言えば、そうはならないのも知っていたけれど]