え、なに…うきゃっ!?
[問答無用で振り払われて抱え上げられ。驚きのあまり上がった声は素っ頓狂なものに。慌てて口を押さえつつ]
ちょ、歩けるって。
こんな格好見られたらもっとヤバイってば!
[抗議は当然の如く無視されて。ズカズカと歩かれれば振り落とされないように大人しく縋っているしかなかったりするわけで]
あーもー。情け無いったらありゃしない。
…ありがと。
[本当は歩くのも辛かった。こんな怪我、慣れてるわけもなく。だから小さく、でも本心からお礼を呟いた。今は敵とみなされる相手かもしれないというのも一瞬忘れて]