―湖畔エリア―
[やってきたカルメンがライヒアルトに抱きつこうとして、思い切り逃げられた様子に苦笑する。]
なんだ大将、可愛い生徒のじゃれつきにくらい付き合ってやれよ。
『……。』
[シチはその様子をじっと見ていた。
そして、飛翔がカルメンの肩の上にとまっていることを確認すると、そっと鷹から見えぬ位置に隠れた。
平原へと向かうライヒアルトに応と答えて見送る。そしてミリィを見ると]
ミリィも火炎系の術が多いだろ?似たような属性同士が手を組んでもあんま意味ねえと思うんだよ。一網打尽にやられっちまう可能性があるからなあ。
お互い、やり易いようにやらねえか?
[シチはゲルダとミリィが戦っていた様子を見ていた。だからそれとなく一人ずつ相手をとらないか、と提案する。]
それと……出来れば、大将の相手を俺に譲ってくれないか?
[ライヒアルトが消えた方向を目で追いながら。]