あの話が本当だったということか[体に付いた場所から、布団はゆるやかに緋に染まる]そういう武器がない事もないが――持っているような奴はいなかったそれにこれは、人では作りにくい傷だったな[隠れきれはしない体][足の先を見下ろして、男は玄関の戸へ向かう]少し空気を換えるぞ臭い