─ 村中 ─
[青年がアルカの家に向かったと知らない男は、彼の住む家を目指し歩く。
が、眠り込んだ家族のいる村人から呼び止められれば足を止めるしかなく。
家族の安否を問う彼らに、明確な答えを返せない歯痒さを留めて頭を振って]
…すまんが、いつ目が覚めるかは正直解らん。
今日明日の間は寝かせたままでも問題無いとは思うが…
眠ってしまった者は増えてはいないか?
[そう問いかけると、返されたのは親しい者の名前で。知らず、目を瞠る]
クレイグと、ソーヤも。
…そうか。
[自分に出来ることをすると決めてはいるけれど。
あまりに無知で無力を感じながら、声をおとした**]