人狼物語 ─幻夢─

69 赤き燈灯る崖の上で


書生 ハーヴェイ

[先の真実にも少なからず衝撃はあっただろう。
更に続いた唐突な言葉に相手が戸惑いを見せた隙に、両肩を掴みベッドに押しつけた。
抵抗が強くなるより先に、握っていた剃刀で首筋を切り付ける。返り血は可能な限り、彼が被っていた毛布を使って防いだ。
それでも剃刀と手は当然ながら、袖口も少し汚れてしまったけれど]

ごめんね?

[もはや意識があるかもわからない相手を見下しながら。
形ばかりの謝罪と共に向けたのは、“悪童”の笑みだった]

(15) 2011/12/11(Sun) 01:56:32

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