― 宿泊施設・広間 ―
あ…。
[人に聞かせるつもりではなかったから、問われても>>6暫しためらって。
けれどユリアンの存在が帰郷に求めていた癒しのままにも感じられて、おずおずと口を開いた]
…向こうの生活、息苦しくって。
母さんも結局、旦那様の妾未満って状態だし。あたしの学校はそれでも体裁のため、みたいな?
まぁ途中で辞めたくはないから、もう少し頑張るつもりだったんだけど。
村、戻りたいなぁって。
[一度話し始めたら止まらない。
学校に行かせて貰えるのは嬉しかった。
でも母の刺繍技術を買われての引っ越しだったはずなのに、と愚痴る]