……キャッ。[突然、足元の落ち葉が吹き上がって、手で顔を庇う。ふわふわも隠れていたのか、何体かもふっとぶつかって転がっていった。風というよりは魔力に押されるように数歩後退り、顔を上げると]アーベル、さん?[キョロキョロと周りを見回すけれど、もうどこにもいなかった。パチパチと目を瞬く]