[先の真実にも少なからず衝撃はあっただろう。更に続いた唐突な言葉に相手が戸惑いを見せた隙に、両肩を掴みベッドに押しつけた。抵抗が強くなるより先に、握っていた剃刀で首筋を切り付ける。返り血は可能な限り、彼が被っていた毛布を使って防いだ。それでも剃刀と手は当然ながら、袖口も少し汚れてしまったけれど]ごめんね?[もはや意識があるかもわからない相手を見下しながら。形ばかりの謝罪と共に向けたのは、“悪童”の笑みだった]