[弾けなかった分の反動は、束縛を強めるという形となるが。今はまだ、それと気づけず。朱の茨が、身への浸蝕を広げていく自覚もないままに、ただ]……俺がやる。[埋葬を、と。場の流れがそこに行き着いたなら、ぽつり、そう、紡いだ]やるんだ。……やらせて。[言葉少ない様子は、教会に引き取られた当初の少年の如く。その様子は、姉を案じさせるかも知れないが、振り切って、動く。夜明けの後、もう一つの痛みを得る事になるのは、知る由もないままに。**]