─広間─[ぺち、と頬を叩かれると軽く眉根を寄せて。目を擦りながらゆっくりと起き上がる] ……喉、渇いた───。[小さく要望を口にすると、丁度飲み物を運んできたエリザベートがホットミルクの入ったカップを持たせてくれた。そのまま口を付けて、一口喉に流し込む。熱すぎない程良い温度。一度口を離し息を吐くと、今度はゆっくりとしたペースで一気に飲み干した] ……は、ぁ。[大きく息をつくと、カップを持ったまま縹色を何度か瞬く。今度こそ、目は覚めたようだ]