─ →休憩所─
[ある程度の目星をつけながら休憩所を探し歩いて、ようやくその場所へと辿り着く]
う……この、匂いは…。
[出入り口へと立ち、漂って来る匂いに思わず手で顔の下半分を覆った。
部屋の中では倒れ伏す聖を揺する涼の姿。
聖がどんな状態で倒れているのかは涼の影となって見えなかった。
視線を巡らすと、その更に横にもう一つ倒れる影を見る]
…っ!
アート!!
[隣では既に晴美が裕樹に向って駆け出していた。
続くようにして裕樹や聖、涼の傍へと駆け寄る]
これって……もしかして、相討ちした、って、こと…?
[誰に訊ねるでもなく、そう呟いた]