[傷跡は、ナイフや鈍器の類では無く獣傷。まじまじと眺めて、珍しい玩具にでも触るように、傷跡をつんと触れてみたりもした。指先が真っ赤な物を拾ったので、ラッセルの服の血の付いてない場所になすりつけたが。さぞ無念な表情でもしていたか。それとも驚いていたか諦めていたか。開いたままの表情を暫く感慨深げにみていたが。]それにしても…。[オードリーの時と同じように、手を翳し瞼を閉じさせ立ち上がる。]