──っせい!
[紅き剣を構え、向かい来る精霊に対し逆にこちらから突っ込んで行き。
放とうとする水球目掛け剣を振り下ろす。
それらがぶつかった瞬間、響くのは大きな爆発音。
爆発の中心の煙から、一つの影が後方へと飛んだ]
っとと……やっぱ反動がでかいな、この剣は。
もうちょい調整しないと。
[少し焦げたりしながらも、後方へと吹き飛ばされた男は危なげなく地面へと着地する。
あの爆発で精霊がどうなったかと、煙の残る爆心地に目を凝らした。
相手の攻撃に先んじて爆発をぶつけることで、威力を殺ごうとしたのだが、果たして効果はあったのか]