─ 翌日/宿・一階 ─
[明けて翌日。眠りは相変わらず浅く、目覚めも早い]
……これで、熟睡できてれば、健康的なんだけどなー。
[ぼやくように呟きながら、身支度を整えて、階下へ。
人が大分減って、宿の中は静まり返っているように思えた]
……どちらが真実を言っているにせよ、ひとつは落ちてる……って、事、だよ、な。
[階段を降りながら小さく呟く。
心情的な面では、フォルカーの方に大きく傾いているが。
可能性の分岐を潰せないのは、『学者』としての悪い癖と言えて]
これで……終わっててくれれば……。
[くれればいい、と呟きながら、一階に降りる。
いつもの席に、いつもの金色の髪が見えると、そこだけは相変わらず日常だな、なんてふと、そんな事を考えて]