[そういえば彼女は自分の本性というか、本来の姿を知っているのだろうかとふと思う。自主的に見せる事は無いが、時折うっかり手が足が、戻ったりする事はある。それを見られてて、でも黙っててくれているか、それとも知らないままなのか……は、分からなかった。だからそれは少し勇気がいる事ではあったが。]ふーちゃん、良かったら、はい。はぐれたり転んだりするといけないからさ。[そう言って手を差し出した。拒否されない事をこっそり祈りながら、叶うなら雑貨屋の前まで彼女の手を引いて戻るだろう**]