[とはいえ、元々仕事中でもあるからあまり長居は出来る訳もなく。
呪歌使いの卵と楽士が込み入った話を始める頃合には席を立ち]
すみません、僕、そろそろ失礼します。
ご馳走様でしたユーリさん。
お茶もお菓子も美味しかったです。
それじゃ、また。
ランスさん、ルファさんも。
[郵便屋の出会いは、一期一会がほとんどだ。
だから、もう二度と会うことは無いだろう、いつもならそう考える。
けれどここで口にしたのは、再会を願う言葉。
それは無意識に編み込まれた呪によるものではなく、本心からのそれなのだ、とは。
口にした本人すら意識する事無いままに、ふわりとした礼を残して仕事へと戻っていった**]