人狼物語 ─幻夢─

72 天より落つる月の囁き


修道士 ライヒアルト

[銀によって裂かれる傷から溢れるのは、命の紅。
それを見つめる天鵞絨は、静かなまま。
その様子は、一種、異様な様相を呈するか。

刺されたウェンデルの瞳にあるのは、恐怖か怒りか、それとも──絶望か。

その何れであっても天鵞絨は揺らがず。
最後の抵抗か、首筋にウェンデルの手が伸びてきた時も、動く事はしなかった。

伸ばされた手は、服の襟を掴み、僅かにそこ乱してから、力を失して崩れ落ちる。

それによって、顕になった首筋に浮かぶのは、艶やかな朱の茨の蔦。
首を取り巻くように浮かんだその先端は、左の肩と胸の狭間に達し。
そこに、大輪の花──朱花を咲かせていた]

(17) 2012/01/17(Tue) 00:41:33

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