―北エリア・林―
残念だけども、オラにはそういう趣味はないだよ……!
[嬲る、の言葉が冗談でなく聞こえ、背筋が寒くなる]
まあいい、勝てばなんとやらだ……
[オクタヴィアに一歩迫ろうとした時、ふとその瞳の不自然な動きに気付き視線を移す。
だが、結果的にそれは失敗。
相手は唐突に、こちらの頭上に現れて]
――『土壁』!!
[ライヒアルトの両手に煌めきを見、咄嗟に土を壁状に迫り上がらせて攻撃を防がんとす。
しかし反応が一瞬遅れたか、伏せる途中の右肩を貫く痛みがあった]
くっ……
[動揺も混じり、そこから攻撃に転じる事が出来ない]