― 回廊 ―[歩く度に、二つに分けて編んだ赤い髪が揺れる。目的の場所に向かう足取りはしっかりとしている。いつも出迎えてくれる優しい尼僧は、今日は何かあるのかあまり話してくれなくて、それが少し残念ではあったけれど][本を抱えた娘は回廊を歩く。図書室に着くのが先か、司書>>9に出くわすのが先か]