――、お茶、は。
[唐突な言葉には瞬きひとつ。視線はユーリが荷を置いた辺りへ]
…俺がここで淹れる訳にゃいかんからな。
サリィはまだ忙しいんかね。
[空になったカップと食器とを手に、席を立てばひょいと厨房を覗いて]
あ、悪ィ。
ミレイユにお茶出してやってくれんかねー?
[これ、ごちそーさんでした。改めての礼をひとつ。
それから先程までの席へと戻り]
んじゃま、俺はそろそろ家に戻るわ。
試料の状態も気になるし、急ぎの仕事もできたしな。
[じゃあなー。とミレイナに手を振りつ、
そのまま白花亭の扉を開く]