― 黒珊瑚亭/食堂 ―そうだ、香草と魚介類を煮込んだ、あの金色のスープ、まだあったら貰えるかな。[テーブルに着くと、子どもの頃に家族と食べた料理を頼んで、周囲に視線を向け]……違ったらすまない、もしかして、ゲルダ?覚えてるかな、昔この島に住んでいたエーリッヒだ。久しぶり、元気にしていた?[先客(>>1:119)にも見覚えがある気がしたが、黒珊瑚亭の娘であるユーディット程の確信は持てず。朧気な記憶の中の少女から、すっかり綺麗になった彼女に、やや戸惑いがちに声を掛けた]