〜 ×××××の牧場 〜〔朝が来るのは、いつだって変わらない。 けれどアナが見た光は朝陽ではなくて、ランタンに灯る炎。 きれいな色だった。 ただの白、とは言いづらいそれは、まるで銀のきらめきのよう。 早く誰かに見せようと、アナは、身支度も忘れて、部屋から出て行った。〕 あのね、あのね、〔けれど、そこは、しずかなもの。 さわがしいのは、外だった。 めぇめぇ、めぇめぇ、羊が鳴いている。〕