― 宿屋・二階→一階 ―[一階に降りた時、視線はやはり騒然とする方に向いて。目にした光景に、固まる。赤に染まるデザイナーと、歌姫。自衛団員は既に逃げ出した後だったろうか。一目見て、彼女はもう…そう、わかったものの。]―、なにを、している。血を、止めなくては。[震える声で、そう言って。薬師の姿を探し、止血できるものを持ってこなくてはと幼馴染を見上げた。]