─ 厨房 ─
あー……。
[気持ち切り替え厨房に入ったものの、最初に上がるのは唸り声]
橋直るまで、どのくらいかかるんだろ……備蓄はまあ、足りるだろうけどさぁ……。
[不測の事態に備えるため、屋敷の食糧庫には常に十分な備蓄がなされている。
無駄遣いしなければ何とかなるかな、と思いながら、取りあえずは竈に火を入れ、鍋を用意して]
とにかく、あったまるもの。
あったかくて安心できるもの優先、だよな。
[ぶつぶつと呟きながらとりかかるのはじゃがいものスープ作り。
ついてきた黒猫は厨房の隅で、動き回る様子を見守っていた。*]