[似ているようで違う、二つのまだ若い...魔の基準からすれば幼子といっていい影輝の仔等と、より魔に近しい...しかし、ある意味では最も遠い存在でもある小さな夢魔]
さあて、
[恐らく魔の気配に気付いて近付いて来る存在に、愉しげに笑って]
久々に、子供と遊ぶのも悪くありませんねえ。
[魔が何気なく片手を上げ、僅かに空気をかきまぜるように動かすと、まるでその動きに意を得たかのように、不定形だった混沌の欠片が黒光りする鱗を持つ、羽根の生えた大蛇の姿に変わり、鎌首をもたげて、牙の生えた口を大きく開ける。
何も知らなければ、それは混沌の蛇に、今まさに襲われている所...の、ようにも見えたかもしれない*]